(洛中) 釘抜地蔵 くぎぬきじぞう |
京都市上京区千本通上立売上ル花車町503
当寺は弘法大師の開基と伝えられ、もと真言宗でしたが後に、俊乗坊重源が中興して浄土宗に改めたと言われています。
あるとき、訳もなく両手が痛み出して百方治療につとめたが一向に良くならなかった。たまたま苦抜地蔵の事を耳にしたのでさっそく詣り願をかけました。満願の夜、夢の中に地蔵尊があらわれ「汝の痛みは前世に人を恨み、人形の両手に八寸の釘を打ちこんだ呪った罪障によるものだ。よって、その釘を抜き取って汝の苦悩を抜き取ってやろう」といって二本の釘を示すところで夢から覚め、両手の痛みは取り除かれていました。道林が寺へ駆けつけてみると地蔵の前に血に染まった二本の八寸釘があったといいます。
参考引用掲載 今日のお地蔵さん 竹村俊則
写真 ro-shin