水火天満宮(すいかてんまんぐう) |
時超える道真伝説
道真は配流生活ののち、延暦三年(903)太宰府で不遇の生涯を閉じました。死後、都では天変が相次ぎ道真左遷を画策した藤原一族が変死しました。讒言の張本人、藤原時平も亡くなりました。
時の醍醐天皇は尊意僧正に祈祷を依頼。雷鳴の中、尊意は宮中に急いだが、加茂川まで来ると突如として水位が増し、町へと流れ込んだ。尊意は騒がず数珠をひともみして祈ると、水は真っ二つに分かれ、ひとつの石があらわれた。上には道真が立っていた。やがて道真の霊は尾を引き雲に消えていったという・・・。尊意は参内した後、その石を自邸に持ち込み供養しました。
道真の伝説を残す石は境内の南側に安置されています。烏帽子が折れたような形をしていて表面には苔がびっしりと張り付いています。
参考引用掲載 京の社寺を歩く
写真 ro-shin