慶恩院 けいおんいん |
平成のはじめ境内の地蔵ヶ丘を整備して北向地蔵尊・六体地蔵尊・水子地蔵尊・願掛け百体地蔵尊を祀っています。
本尊阿弥陀仏像は恵心僧都(えしんそうず)源信作と伝わりますが造立年代などは不明です。古来所願成就に霊験あらたかなる阿弥陀仏として信仰を集めてきました。顔立ちが明瞭で、平安期の阿弥陀仏の特徴を色濃く備えています。
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大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼
第十九願「来迎引接(いんじょう)の願」もし我れ仏を得たらんに、十方の衆生、菩提心を発(おこ)し諸もろの功徳を修し、至心に発願して我が国に生ぜんと欲せんに、寿終の時に臨んで、もし大衆の与(ため)に囲繞(いにょう)せられて、その人の前に現せずんば、正覚を取らじ。
『大意』十方世界の人々が菩提心(悟りを求める心)を発して色々な善行を積み往生を願ったならば、私はその人の臨終の時、必ず迎えに行くでしょう。
和歌
夢の夜を おどろきはてつ むかへくる
くもぢにすめる いとたけのこゑ
『訳』夢まぼろしのような迷いの娑婆世界から目覚めたことであるよ。お迎えに来られた雲の中に澄み響く糸竹(即ち管弦)の調べで。
参考引用掲載 大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼
写真 ro-shin