寶樹寺 ほうじゅじ |
大阪大空襲ではほとんどの堂宇を焼失、昭和二十年代の後半、第二十六世の眞定和尚が復興を遂げます。外観、内外陣ともに奈良時代の様式を備えた優美かつ荘厳な姿を今日に残しています。
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大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼
第十五願「眷属(けんぞく)長寿の願」もし我れ仏を得たらんに、国中の人天、寿命能く限量なからん。その本願あって、脩短(しゅたん)自在ならんをば除く。もししからずんば、正覚を取らじ。
『大意』もし私が仏になることができれば、私の国の天人や人々の寿命を限りないものにさせましょう。ただし、願によりその長さを自由にしたいものは別です。それができなければ、私は決して仏になりません。
和歌
くれ竹の いくよをこめて もろ人の
おひせぬ門や なをさかふらん
『訳』竹の「よ」(=節)ではないが(極楽では)幾世もの長い年月を含み込めて、多くの人が不老長寿となって、ますます栄えることであろう。
参考引用掲載 大阪新四十八願所 阿弥陀巡礼
写真 ro-shin