<第15番誓安寺〜16番 藤棚〜17番 重願寺> |
本尊は阿弥陀如来
天生年間(1573~1591)
覚蓮社心譽上人正阿順大和尚が開基
大阪市天王寺区城南寺町6-29
℡06-6761-1040
長安寺より誓安寺
上りやすなやすな
下りやちょこちょこ
上りつ下りつ谷町筋を
歩みならはず行きならはねば
所体くづれアア、はづかしの
漏りて裳すそが、はら はら はら
はつと返るをうちかき合わせ
ゆるみし帯びを引きしめ 引きしめ
しめてまつはれ藤の棚
十七番に重願寺
上り道をすなりすなり、下り道にかかるとちょこちょこ走るといった風に、上ったり下ったり谷町筋をやや後戻りして北へ歩いて行きます。
日頃外出させてもらえない遊女のお初にとって歩きなれないので時には倒れそうになりながら身なりが崩れアア恥ずかしい脛が現れ裳裾が乱れはらはらとひるがえる裾をかき合わせ緩んだ帯をなんども引き締めながら藤棚へ向かいます。
和勝院は千手観音を祀っていました。その堂の前に藤の大樹があり花の頃人々が多く集まりました。今も観音坂の名前を残していますが、観音堂は江戸時代に焼失しました。明治の案内では上寺町の西光寺に移されています。
昭和9年に西区新町北通りに和勝院が移転して存在している事がわかりました。
さらに13年11月、箕面龍安寺へ移転した事が報告されています。
重願寺は石碑だけが残っています。