<第六番 獅子吼山 教興寺> |
ここ教興寺の御本尊である弥勒菩薩は頭部の宝冠に宝塔、手にも五輪塔をもった典型的なお姿をしていらっしゃいます。弥勒菩薩の写真はありませんが、台座に獅子が横たわりその上の蓮弁に弥勒さまが安座されている立派な像です。拝観は自由にできるそうです。
大阪四天王寺もまたこの同時期に建立されたと伝えられています。
「立田山あらしの音も高安の里は荒れにし寺と答えよ」
と玉葉集に詠まれているように、教興寺はすたれていたと思われます。
1269年西大寺中興の祖、叡尊が教興寺に参詣し、その荒廃した姿に心を痛め復興の志を立てます。
その叡尊の発願と努力によって教興寺堂宇が完成しました。
明治初年神仏分離令による廃仏毀釈をうけ、現在の教興寺は大楠の木と仮本堂と鐘楼だけが残っています。
参考資料(おおさか十三佛巡礼)