洛陽観音巡礼 <第7番 長楽寺> |
ここもまた じょうどなるらん ちょうらくじ
にはのはちすも はっくどくすい
(准胝観音)
平成17年(2005)創建1200年にあたり秘仏であるご本尊が特別御開帳されましたが、常は歴代天皇の即位の折りに開帳されてきました。
一般に拝観できるのは本尊に模した御前立ちです。
寺に残る本尊の由来は・・・伝教大師が唐に渡る時暴風に見舞われ船が壊れそうになりました。大師が仏に救護を祈願していると二頭の龍神が頭に観世音をのせて船に近づいて来て大師の衣の袖に飛び移ったかと思うと、まもなく風波は静まりました。
無事帰国した後に、海上に現れた観世音のお姿を彫刻しこの寺の本尊としました。身の丈1mほどの立像でふっくらした顔に慈母のまなざしをされています。台座に二頭の竜が彫られています。「准胝観音」はサンスクリット語の「チュンディー」からきています。インドでは「仏母」としてすべての菩薩の母という位置づけになっていたことから、安産や子宝の仏という信仰もあります。仏像は一面三眼十八臂が一般的です。
京都市東山区円山町626 ☎075-561-0589
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参考資料
「洛陽三十三所観音巡礼」平成洛陽三十三所観音霊場会
「京都観音めぐり」京都新聞出版センター