洛陽観音巡礼 <第8番 引接山 大蓮寺> |
おおいなる はちすのはなを ささげきて
にしへいざなう じひのみほとけ
この寺は、通称 あんさん(安産)の寺と呼ばれています。安産の寺の由来は慶安三年に後光明天皇の皇后陛下が懐妊された時二世霊光和尚に安産祈願の勅命を出し、念仏祈願の功徳があって同年10月15日皇女一宮内親王を御安産されました。その後有栖川宮家が明治維新まで念仏道場として持続していました。
その昔、お寺参りのできない妊婦のために僧侶が安産のお守りを走って配達したといわれ「大蓮寺の走り坊さん」と親しまれていたといわれています。大蓮寺は祇園社との縁も縁も深く、明治の廃仏棄釈で祇園社の本尊・薬師如来や十一面観音などのすべての仏像がこの寺へ移されました。その後、寺は五条西洞院にありましたが、道路拡張のため昭和20年にここへ移転しました。
京都市左京区二条通東大路西入ル一筋目下ル457 ☎075-771-0944
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参考資料
「洛陽三十三所観音巡礼」平成洛陽三十三所観音霊場会
「京都観音めぐり」京都新聞出版センター