楊柳山 大野寺 |
日本最大の線刻磨崖仏
近鉄大阪線・室生口大野駅で下車して、南へ向かって五分も歩くと、宇陀川沿いに大野寺の山門に着きます。宇陀川をへだてて対岸に建つ大磨崖仏は13.8mの弥勒仏の立像を線刻した日本最大の線刻磨崖仏です。
本堂の前に遥拝堂がありそこから拝する弥勒尊像のお顔は優雅そのものです。
大野寺は寺伝によると白鳳年間に役行者が開き天長元年(824)弘法大師が室生寺を再興する時この地にお堂を建て弥勒菩薩を安置して「慈尊院 彌勒寺」と称したと伝えています。
弥勒菩薩はお釈迦様が入滅されてから56億7千万年後、兜率天浄土から下りられ、衆生を救うことお釈迦様から委嘱された仏様です。
修験の行者達は金峯山を弥勒菩薩が説法する兜率天の浄土とする信仰が古くから盛んでした。室生寺との関係は深く「宀一秘記」には室生寺の西の大門をなす」と記されています。
参考引用書籍 「役行者霊蹟札所巡礼」
役行者霊蹟札所会 朱鷺書房 写真・御朱印 blog管理人