【痔疾病】 廣田神社 |
神功皇后が、諸国征伐に出陣。難波の港から船出の時、天照大神があらわれ「わが和魂は皇后の玉体を守り、荒魂は先鋒となりて師船を導かん」とのお告げを授けた。神功皇后は天照大神の助けを借りて無事に諸国を平定することができ、この帰途に起こった忍熊王の反乱に際しても、難なく切り抜けることができたと言われています。
平定が終わり難波の港に帰るため航海していた皇后の船に不思議な現象が起こりました。ある日突然、海原を円を描いて走り出し、前進することができなくなります。皇后は困り果てて占いを始めます。すると再び天照大神があらわれて「摂津国廣田の杜に、わが荒魂を鎮めよ」と告げられた。その後船は何事もなかったようにまっすぐ進み出し、無事に難波の港に帰り着くことができました。そこで皇后は御神告のとおり、天照大神の荒魂である撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)を祀りました。それが廣田神社の起源と言われています。
関西では赤エイのことを「アカエ」と呼ばれています。
昔はこの付近が漁師町だったことから、船底の冷えなどで漁師に多かった痔を、赤エイが治すと信じられ、痔病を始め難病悪疫からの守り神として信仰されてきました。
赤エイを断ち祈願すれば難病治癒の霊験あらたかとされてきました。赤エイのしっぽには刺さると激痛を与える毒のトゲがあるため、漁師は釣り上げてからすぐに根元からしっぽを切りとる。そのために
、尻にある激痛を与えるものを断つことから、特に痔病に効くという連想が廣田神社のご利益につながったものらしい。
大阪市浪速区日本橋西2-4-14 ☎06-6641-1771
参考掲載引用 大阪神戸の謎解き散歩 関西御利益の寺社
写真 ro-shin