近江西国 <第20番 繖山 善勝寺> |
●御詠歌
鬼にさゑよく勝つ寺と聞くからに
なにをたのまるる人ののちのよ
聖徳太子草創の霊場で、叔父良正を開基とします。当初は釈善寺と号する天台宗の寺院でしたが、坂上田村麿が東夷征伐し良く勝った由緒を持って善勝寺と改名しました。もとは70余りの坊を擁する大伽藍でしたが、織田信長の兵火で焼失しました。寛文二年(1662)、曹洞宗に転じて現在に至ります。
かってご開帳されたときに書かれた文章には、立像はおよそ五尺、一木造り、もとは彩色をほどこすか口元にわずかに朱を残す。頭部の仏面に宝冠を戴く。胸には瓔塔を飾り、豊満な容姿はいかにも女性的である。
諸悪莫作(しょあくまくさ)・・・諸悪をなしてはいけない
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)・・・いい事をする
本堂の簾に七仏通戒偈の言葉が書かれています。
東近江市能登川町佐野909 ☎0748425121
参考引用掲載 近江西国三十三所観音巡礼
写真 ro-shin