高麗美術館(こうらい) |
朝鮮文化の宝庫。在日一世の願いの結晶
1925年の春にご両親とともに来日した鄭詔文さんは、差別と偏見の中をたくましく生き抜いて1989年の2月享年73歳で逝去されました。在日六十有余年のその生涯を貫いたのは、祖国統一への熱い願いであり、朝鮮美術へのひたむきなあこがれとその伝統に対するゆるぎない自信でした。
高麗美術館の陶板表示板は、司馬遼太郎さんが執筆されました。毎年、春と秋には特別展示が開催されますが、この美術館の常設展示室には、高麗・李朝のすぐれた陶磁器のほか朝鮮半島出土の考古資料や絵画・彫刻などの逸品がならんでいます。
参考引用掲載 京都人権歴史紀行
写真 ro-shin