阿弥陀寺 (洛北大原・古知谷) |
竜宮門形式 山口玄洞の寄進による
弾誓上人は尾張国海辺村に生まれ、九歳の時に自ら出家し、美濃国塚尾の観音堂に参篭し、さらに同国武芸の山奥において念仏三昧、二十余年の修行を積みました。その後、諸国行脚で各地を巡って苦行修練を重ねた末、ついに佐渡ヶ島の檀特山において生身の阿弥陀仏を拝し得ました。そして、そこで授かったのが他力念仏の深義と帰命十方西清王法国光明満正弾誓阿弥陀仏という尊号です。
石廟
この岩窟は弾誓上人が入定される一年前に当寺で修行中の僧らにたのんで掘らせたものです。
この弾誓上人におくれること百年、近江の国平子山にあって念仏三昧を続けていた澄禅上人は、弾誓上人の行跡を慕って当山に入り、本坊から四町ほど上の岩穴にて常座不臥称名念仏すること五年の後、享保六年(1721)2月4日に入定した。時に70歳。なお、弾誓上人のご遺骸は石棺に納め本堂脇の厳窟にミイラ佛として安置されています。
参考引用掲載 阿弥陀寺パンフレット他
写真 ro-shin