グワショウ坊古墳☆円墳
☆直径61m
☆五世紀後半
卵形の円墳で墳丘は二段構成と考えられています。墳丘の盛り土の積み方が非常に面白い事がわかったと言われています。
「鱗状層序(うろこじょうそうじょ)」盛り土の断面が褐色と濃い灰色の交互に並んでいてうろこ模様に見え、
「天地返し」異なった地層が重なったところを塊で掘り出して、天地逆さに積み上げることで強度を持たせていたのではといわれています。ちょっと古墳周りが荒れていて、よくわかりません。
周囲には濠がめぐり、葺石と埴輪が出土しましたが主体部の構造や副葬品は不明です。この変わった「グワショウ坊」の由来はわかっていませんが、おそらく、グワショウという名前の僧侶が、この土地を所有していたのでは?と推測されています。
旗塚古墳(はたづかこふん)☆帆立貝形古墳
☆墳丘長57.9m
☆後円部直径約41.5m、前方部幅24.7m
☆五世紀中頃
グワショウ坊古墳の西側に位置していて、二段構築でくびれ部後円部寄りのところに、約12.5m幅で外方へ約3m張り出しを持っています。濠は盾形にめぐっていて、周囲に葺石と埴輪を備えた幅3.4mの堤がある可能性が高いと言われています。
主体部の構造や副葬品は不明ですが、出土した円筒埴輪や石見(いわみ)型埴輪から五世紀中頃の築造と考えられています。
参孝引用掲載 ザ・古墳群
写真 ro-shin