< 四天王寺 第20番六時堂〜第21番経堂> |
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(六時堂)
さらに道を南へ進むとはやくも四天王寺へ着きます。この広壮な堂宇の一番北にある六時堂へ到着します。
聖徳太子が創建された古刹には名所古蹟が多く蓮池の上に立つ石舞台として知られる舞楽の舞台直前に建つ六時堂は伝教大師の最澄草創で、比叡山の根本中堂を移した御堂でした。
ここで六時礼賛を勤めるのでその名前がつきました。
六時とは昼三時・夜三時(晨朝)・日中・日没(初夜)・中夜・後夜
この六回、仏様を礼拝して讃歎する行を行います。本尊は薬師如来ですが、千手観音も祀られここが20番となっています。
聖徳太子堂
石舞台の蓮葉を見ながら回廊で囲まれた金堂・五重塔などの伽藍の東側を行くと聖徳太子堂の一郭に着きます。
門を入ってまっすぐ左に、次の札所経堂があります。ここには如意輪観音が祀られています。
(夢堂)
一切経七千余巻を納めて毎年3月2日に経供養を行っていました。この経供養の行事の由来は、聖徳太子が法華経を求められたがそれはただの経ではなく、太子の過去世ご自身で写された法華経でありました。そこで妹子大臣を唐の衡山にやって持ち帰らせたが、これではないと夢殿に籠らせたまい、ついに奇瑞によって、いながらその経を求められました。
(経堂)
太子没後、その経は消失したと伝えられていましたが四天王寺宝蔵に一個の古い経箱があり開いてみると一行三十四文字全部一巻の法華経でありました。
疑いもなく夢殿から消失したお経と確認して、これを供養する行事となっています。
<参考資料 大坂三十三所観音巡り 曾根崎心中 松平進 編>