<第七仏 薬師如来> |
人が亡くなってから四十九日目が七七日(しちなぬか)で冥界での第七番目の関所です。
太陽は東から昇るところから東は出発点であり過去世を意味します。その東にあって東方浄瑠璃世界の教主なっているのが薬師如来です。薬師如来は私たちを過去世から現世へ送り出してくれます。しかし現世は苦悩に満ちています。わたしたちが苦悩に打ちひしがれることのないように薬を与えて送りだしてくれるのです。
東方世界の教主となられた薬師如来は十二の誓願をお立てになりましたが、それはいずれも私たちの現世での生活に関するものばかりです。
十二の七番には一切の衆生の病を除くことと書かれています。
薬師如来の正式な名前は「薬師瑠璃光如来」といいます。
サンスクリット語でバイシャジャ・グル「薬師」というのです。これは医者という意味です。
昔、医者のことを薬師(くすりし)と呼んでいました。
私たちは、むさぼり、怒り、無知の三毒におかされた病人です。
これを治してくれるのがお薬師さんです。
又、大医王如来とも呼ばれていて、医の仏、病気平癒の御利益があるといわれ、左手には薬壺を持っておられます。
薬師如来さまは心身のやまいを治してくださいます。
お参りを続けていると、段々気持ちが明るくなってきます。
病は気からと言われるように気持ちが明るくなれば病気も治ります。
薬師如来を拝むときは
おん ころころ せんだり まとうぎ そわか と3回か7回か13回唱えてください。
意味が分からなくても良いです。梵語(mantra)の訳語。真理を表す秘密の言葉です。
写真の薬師如来さまは
金剛寺 奈良県五條市野原町2412 ℡07472-3-2185