洛陽観音巡礼 <第3番 護浄院 (清荒神) > |
あらたかや こうじんどうの じゅんていは
いのらばりやく さづけたもう
鴨川にかかる荒神橋の通りを荒神橋口と呼び西に抜けると京都御所があり清荒神は寺町通りの東側にあります。
大阪箕面市の清(きよし)にあったものを奈良時代に京都に勧請したものです。
慶長五年(1600)豊臣秀吉の京都大改造で下京区からこの地へ移されました。京都御所の巽(南東)にあるため歴代皇室の尊崇を受け約300年前、東山天皇から「護浄院」と命名されました。
「三宝さん」「清荒神」の通称がいきています。この寺のご本尊は「三宝大荒神尊」です。
三宝荒神は威力抜群の神で不浄を嫌う事から火の神にあてられ台所の「かまど」の神として根強い信仰があります。
この寺の観音様は准胝観音です。子供を授ける観音様として女の人の守り本尊として広く信仰を集めています。
准胝とは梵名の「ジュンテイ」を音訳したもので清浄の意味があり、また准胝とは衆生の心性をたたえる女性名詞とか言われています。「准胝観音経」には未来に生まれる衆生をあわれんで、無量の過去仏が悟りを得るために称えて験のあった「仏母准胝陀羅尼」を説くといった内容で、この真言を称えるとその人を守り、真実のしあわせが得られると説いています。
京都市上京区荒神口通寺町東入る荒神町122
☎075-231-3683
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参考資料
「洛陽三十三所観音巡礼」平成洛陽三十三所観音霊場会
「京都観音めぐり」京都新聞出版センター