洛陽観音巡礼 <第15番 六波羅蜜寺> |
おもくとも いつつのつみは よもあらじ
ろくはらどうへ まいるみなれば
当時、京都に流行した悪疫退散のため上人自ら十一面観音を刻み、み仏を車に安置して市中を曳き廻り青竹を八葉の蓮片のごとく割り茶をたて、中に小梅干しと結昆布を入れ仏前に献じた茶を病者に授け、歓喜踊躍(かんきゆやく)しつつ念仏を唱えてついに病魔を鎮められたといいます。
「現在も皇服茶(おおぶくちゃ)として伝わり、正月3日間授与しています。」
現存する空也上人の祈願文によると応和三年(963)諸方の名僧六百名を請じ、金字大般若経を浄写、転続し夜には五大文字を灯し大萬燈会を営みました。
ひとたびも
南無阿弥陀仏と
いふ人の
はらすの上に
のぼらぬはなし
空也
京都市東山区五条通大和大路上ル東 ☎075-561-6980
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参考資料
「洛陽三十三所観音巡礼」平成洛陽三十三所観音霊場会
「京都観音めぐり」京都新聞出版センター
六波羅蜜寺パンフレット