洛陽観音巡礼 <第32番 廬山寺> |
これもまた くらいもたかき てんのうじ
さながらにはや くもいなるらん
鎌倉時代の作といわれる観音像は座して右手をそっと頬にあてがうふくよかな笑みをたたえた観音像です。
聖徳太子によって大阪四天王寺、三重伊勢の天王寺、東京谷中の天王寺、そして元金山天王寺(用明天皇の御宇に)全国4ヶ所に建立された天王寺の一つでした。
当初の本尊如意輪観音や伽藍は数度の火難にあい廃絶に帰しましたが承元元年(1207)烏丸一条北に再建されました。
本尊は大阪の四天王寺の本尊(飛鳥時代)を模倣造立。飛鳥仏の面影を残す貴重で霊験あらたかな仏像と言われています。
京都市上京区寺町通広小路上ル ☎075-231-0355
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参考資料
「洛陽三十三所観音巡礼」平成洛陽三十三所観音霊場会
「京都観音めぐり」京都新聞出版センター