次回から紹介する巡礼は「洛陽六阿弥陀巡拝」です。 |
功徳日 (毎年かわる事なし)
正月15日 仏を六万体つくるにむかう
2月8日 五重塔を一万たつるにむかう
3月14日 七堂伽藍をたつるにむかう
4月15日 九万六千人の僧に施しするにむかう
5月18日 父母を千度供養するにむかう
6月19日 風呂を一万度たくにむかう
7月14日 塔婆を八万四千たつるにむかう
8月15日 万燈を八万度ともすにむかう
9月18日 一切経を八万度よむにむかう
10月8日 三千人の僧に衣服を一万度施にむかう
11月24日 施行を六万度するにむかう
12月24日 法華経を三万部書写するにむかう
春秋彼岸 こがねの仏を八万四千体造るにむかう
梵名を、厳密には無量寿如来と、無量光如来に漢訳し、その時間的な永遠性と空間的な無限の広がりを持つ無量の徳を合わせ持ったものとして梵名の音写としてアミダと名づけられました。西方浄土に今なお住まれていて48の本願を持って永遠の救いをされるといいます。
無量寿経によれば阿弥陀如来も釈迦と同じくインド王族の太子として生まれ、世自在仏の感化によって出家し法蔵比丘となり五劫の長い間思惟して48の大願を成就したと言われています。
修行中の頭髪の伸びた阿弥陀如来さま(五劫思惟阿弥陀)は東大寺に祀られています。
この写真の五劫思惟阿弥陀さまは奈良市、五劫院のものです。
仏教では、40里(約160k)立方の大盤石に、三年に一度天人がやって来て、そのやわらかな羽衣でこれをなで、その摩擦によってその石がなくなるまでの時間を一劫といいます。それを五劫も救済のため考えられたと言う(髪の毛が伸び放題になっている様子)修行中の阿弥陀如来さまです。
参考 六阿弥陀巡拝会
写真引用掲載 「日本の仏像」 三学出版