洛陽六阿弥陀巡拝 <第6番 誓願寺> |
京都市の中心、新京極の繁華街の真中にあります。今から1300余年前、天智天皇の勅願によって、当時の仏工彫刻師、賢問子、芥子国(けんもんし、けしこく)という父子合作の霊像を祀ったもので大和の都に造られたものが、その後京都に都が移った時にともに京都に移されたということです。
京都市中央区新京極桜之町453 ☎075-221-0958
●本尊 阿弥陀如来、聖観世音菩薩●開基 天智帝勅願
新西国15番札所でもあります。新西国巡礼で紹介したまま、もう一度掲載させていただきました。
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法話
迷子・道しるべ 誓願寺第九九世法王 櫻問観刹
「迷子・道しるべ」の石柱が都の賑やかな京都に古くから建っています。それも誓いや願いをみたしてくださる寺の門前であります。
道を迷うのは方向がわからないからであります。
方向がわかっておれば何処でも行けます。船は羅針盤があれば間違いなく目的地へ向かって進むことが出来ます。また動物はすべて方向をキャッチして行動しているようです。
子供の頃は方向を知るには太陽を中心として日の出る方を東、入る方を西と教えられました。人間は常に、道に迷っての日暮らしをしているのではないでしょうか。
三百六十五日、喜びの日暮らしをと、言葉でいえばやさしいけれども実際には愚痴の日々ばかりです。こんな迷っている者に仏さまは誓われ願われ「まっすぐに西へ歩いて行け」「向こうで待っているから」と道しるべを建てられました。
これこそ誓願寺の門前をまっすぐに西へ西へと行けば極楽があると信じて南無と阿弥陀さんに心を投げ出して、救われていると心安じて喜びの日暮らしをすることです。
このように「信じて拝む気持ち」が生まれる道を教えていただいて、念仏を称えることの出来る毎日にしましょう。
<参考引用掲載>新西国霊場法話巡礼 朱鷺書房