西国観音巡礼<第21番 菩提山 穴太寺あなおうじ> |
かかる世に
生まれあう 身のあな憂やと
思はでたものめ十声一声
寺は一度衰退しましたが伝説によると宇治宮成という乱暴者が聖観世音菩薩を彫ってくれた仏師に自分の馬をあたえたものの惜しくなって、仏師を射殺してしまいます。
馬を取り返し何喰わぬ顔をして家に戻った宮成は馬屋へ馬をつなぎ、完成したばかりの観音様を見ます。
すると仏師にさした矢が観音様の胸にささって血を流しておられます。それを見た宮成は改心して出家し、穴太寺を再建したと言われています。身代わり観音で名高い本尊は、胸に矢傷が残っていると言われ秘仏です。33年に一度開扉され、次回は2013年です。
京都府亀岡市曽我部町穴太東辻46 ☎0771-24-0809