和泉西国 第23番 竜臥山久米田寺(高野山真言宗) |
<札所本尊>
千手観世音菩薩
<御詠歌>
名に聞きしこの池水を久米田寺の
閼伽(あか)の滴に月ぞ映れり
(山門 二層瓦葺き)
(久米田池)山門前に展開する久米田池は周囲約4k、水面積623万7千平方メートルの壮大な池
そのころの寺領は「東は角河の流れ、春木の峯ならびに上の津川の東峯、西は松村の登路ならびに延年ヶ峯、八坂切上げを、そして北は熊野詣大道を限りに、この四至内の田畑地利を挙げて仏聖の灯油住僧の依怙となさしむ」とあり、往時の盛大さを伺い見ることができる。
(金堂)
(大師堂)
(開山堂)
開創当時、聖武天皇や光明皇后も参拝された名刹であったが長い歳月に荒廃、その後、弘安五年(1282)後宇田院の官符により勅願寺となり法燈は再び光彩を放つが南北朝(1300年代)兵乱、永禄年間(1560年前後)の三好、畠山両氏の久米田山決戦に巻き込まれる。堂宇は廃燼に帰しながらも寺宝、星曼荼羅図、仁王会曼荼羅、楠木家文書、久米田寺文庫など重要文化財として南北朝、足利期の考証に貴重なものが少なくない。
大阪府岸和田市池尻町934 ☎072-445-9261
参考掲載 和泉西国観音巡拝案内 パンフレット