【眼病】立願山 楊谷寺 (柳谷観音) |
大同元年(806)年のこと。京都の清水寺を開いた延鎮上人は、生身の観音様を自分の眼で拝したいと祈願していました。ある日、夢枕に観音樣が立って「西山に行け」と告げました。さっそく上人は西山の密林の中を奥深くまで登って行きますと、柳の古木が茂っている谷間にたどり着きました。ふと見ると、光明が差しているので、何気なくそこのある大きな岩の上を見上げると、そこに十一面観音が立っています。感激した上人が、自分の眼で見た姿を刻んで安置したのが楊谷寺です。
観音様は毎月17日に開帳され境内は参拝者であふれます。
延鎮上人が清水寺に帰った頃、ちょうど弘法大師が乙訓寺に滞在していました。大師は楊谷の観音さんの話を聞いて山に登りしばらく留まりました。そして17日間修法して独鈷で岩を突いたところ、湧き出してきた泉が独鈷水(とっこすい)です。
この湧き水で眼を洗うと病気が治ると言われています。縁日には水をいただく人の長い行列が続くそうです。
京都府長岡京市浄土谷堂の谷二 ☎075-956-0017
交通 =阪急京都線長岡天神駅から奥海印寺行き、阪急バス終点下車、徒歩約2k(毎月17日には、阪急京都線大山崎駅から寺まで終日臨時バス有り)
拝観無料/ⓟ有