【縁切り】 橋姫神社 |
ジェラシーの鬼、悪縁を絶つ橋姫
宇治橋には「三の間」という小さな張り出しが上流側に作られている。昔はこの位置に橋の守護として橋姫神社が祀られていた。宇治川の流れが激しい夜は、宇治神社の神が橋姫のもとへ通うといわれた。
古今和歌集に記載されている橋姫伝説では橋守の娘、橋姫が恋人に磯のわかめが食べたいといい、彼は伊勢の海にわかめを採りに行ったが誤って溺れ死んだ。帰ってこない男を訪ねて橋姫が海へ行くと男の霊が現れて
「さむしろに衣かたしき今宵もや まつらむ宇治の橋姫」と詠んだという。
またもう一つの伝説では嫉妬深い女が恋人に捨てられたのを恨み貴船の神社に願をかけて相手の女を呪い殺そうとした。そしてお告げの通り宇治川に21日間浸り、生きながら鬼になってねたましい男女を皆殺しにしたと言う。
それ以来男女の悪縁を断ち切る神とされ密かに参拝する人もあり、今も婚礼の行列はこの神社の前を避けるとか・・・・
宇治平等院 鳳凰堂
宇治市宇治蓮華46 ☎0774-21-2017
京阪電鉄宇治下車 徒歩5分 橋を渡って道沿い
参考引用掲載 ご利益BOOK IN 京都
写真 ro-shin