【ポックリ寺元祖】 光明山 阿日寺 |
恵心院源信僧都誕生院
天慶五年(942)九月十五日、当地で卜部正親卿を父、清原氏の娘を母として、千代菊丸が誕生しました。後の恵心僧都源信です。9才のとき比叡山に登って仏門に入り良源大僧正に師事。15才で村上天皇の命を受け、宮中で法華経の御前講義をしました。
恵心僧都は多くの書物を著しましたが、その中の代表作が『往生要集』です。その要旨は「阿弥陀仏の大願業力によって極楽に生まれるためには念仏の功徳にあずかる事が一番大切である」ということで、この思想は鎌倉時代に、法然上人、親鸞上人に受け継がれていきました。
恵心僧都は生母の忌中に阿弥陀像を刻んで生母の毛髪を納め、母の身代わり仏として、朝夕礼拝を欠かしませんでした。のちに忌中堂とも忌中の岡とも称され、戦国時代には岡周防守(おかすおうのかみ)の菩提寺になっていました。
この時の霊仏が阿日寺の本尊で、忌中の阿弥陀仏といわれています。長寿、無病息災、厄除とともに、下の世話をかけずに安楽往生(ぽっくり)できるとして篤く信仰され、全国各地から参拝者が集まります。
恵心忌 毎年7月10日9時〜15時御祈願法要 「地獄絵図」特別公開
毎月10日9時〜12時
奈良県香芝市良福寺361☎ 0745-76-5561
参考引用掲載 関西ご利益の寺社
写真 ro-shin