【四天王寺】 夜遊びが過ぎた猫 |
【聖霊院】
この聖霊院には二つの門があって正面が「寅の門」上欄に虎の彫り物があり、もう一つは番匠堂の真向かいにある「猫の門」で猫の彫り物があります。
寅の門の虎は悪いものが入ってこないように番をしています。
【猫の門】
名匠となるとすごいもので、この猫は日光東照宮の「眠り猫」と一対になっていて、大晦日と元旦に鳴きあったと言われています。これはこれで結構なのですが、困ったことに、夜になって人がいなくなると、度々ネズミの番を放り出してミナミへ遊びに出かけたそうです。
そこで「四天王寺の猫が花街で遊び回っている」という噂に困ったお寺では、「猫の門」の猫に金網をかけて抜け出さないようにしたそうです。そのために、第二次世界大戦の空襲の時逃げ出せずに焼け死んでしまったといわれています。今の「猫の門」の猫は真面目なのか、しっかりネズミの番をしているようです。金網はかけられていません。
参考引用掲載 大阪を歩く
写真 ro-shin