2009年 02月 04日
【四天王寺】 あの世に響く引導鐘 |

江戸時代の名所案内本の「摂津名所図会」には「夏の日の盛りには水に映して清香袂に入る」と紹介されています。それがいつしか亀の住処になり現在の俗称となっています。
その亀の池の西南端に引導鐘堂とよばれる「北鐘堂」が建っています。正式の堂名は「黄鐘楼(おおしきろう)」といいますが、この黄鐘とは雅楽など日本音楽の基本のである黄鐘調のことだとか。

梵鐘は天蓋の上にあって目にすることはできませんが、その規模は総高約1.6m口径約1.2m重量約770k天蓋の中心から下りている綱を引いて天井裏の鐘を鳴らす仕組みになっています。
四天王寺には飛鳥時代に百済の味摩之(みまし)という人がもたらした技楽(呉の音楽と舞)から生まれたと言われる『天王寺雅楽』が伝わっています。かって天王寺雅楽の楽人たちは聖徳太子の命日に催される『聖霊会舞楽大法要』などの際には、この引導鐘の音で楽の調子を合わせたといわれ、あの有名な兼好法師も『徒然草』の中で「天王寺の雅楽のみ都に恥じず」と称賛し、その優雅さの理由は「黄鐘調の鐘の音にあわせて演じているからだ」と記されています。
参考引用掲載 大阪を歩く 著者 林 豊
写真 ro-shin
by ro-shin
| 2009-02-04 21:43
| 大阪市内の神社仏閣
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