近江湖東<第2番 龍潭寺(りょうたんじ)> |
(庭の寺 だるま寺)
この寺は天平五年(734)遠江国引佐郡伊井谷郷に行基菩薩が開いたのがはじまりでその後、寛治七年(1093)井伊家始祖共保公(ともやす)が逝去し寺内に葬られ、それ以後この寺は井伊家の菩提寺となりました。
元中二年(1385)に至り後醍醐天皇の第三皇子宗良親王が初開基とされ、寺号を中国の龍潭にあやかって龍潭寺としました。更に下って慶長五年(1600)関ヶ原の合戦の戦功によって、井伊直政公が石田三成の居城であった佐和山城の城主となり、当寺も佐和山の麓に慶長六年(1601)に移築、昊天禅師によって開創されました。のち元和三年(1617)に至って巨刹として諸堂が完成しました。
本尊は楊柳観世音菩薩さまで一般には大洞観音と呼ばれ親しまれています。
滋賀県彦根市古沢町1104 ☎0749-22-2777
参考引用掲載 近江湖東二十七名刹巡礼
写真 ro-shin