近江湖南 <第7番 寿亀山 正福寺> |
●御詠歌
ただ頼め世々を守りて杉谷の
仏の命ながきかめやま
甲賀忍者の里
正福寺は用明天皇(585~87)の時代、聖徳太子が建立しました。もとは天台宗でしたが室町時代末期に兵火で焼失。寛文六年(1666)僧実堂が現在地に再建して臨済宗に属します。俗に「北向観音」と称しています。
本尊は十一面観世音菩薩、脇仕に釈迦如来と地蔵菩薩を祀っています。建物に本堂・庫裏・山門・鐘楼・弁天堂があります。
(山門)
その腰に巻藁を付した姿は、舎人のそれを彷彿させます。
(秋葉大権現)
参道の途中に秋葉大権現を祀る鎮守社があります。秋葉三尺坊大権現は火防の神様。
神呪に、
「一切の衆生を済度さんがために、十二の大願を起こして、三七昼夜不動三昧の護摩供一千座を修す。」
ご真言は
おんぴらぴらけん ぴらけんのうそわか
↓
本堂
国指定の重要文化財の十一面観世音菩薩立像と釈迦如来立像は、毎年八月十日、午前中に限りご開帳されます。
滋賀県甲賀市甲南町杉谷2928 電話0748-86-2879
参考引用掲載 近江西国三十三所観音巡礼
写真 ro-shin