●御詠歌●
みほとけの はなのはやしに あそばんと
ねがうこころぞ ほうぼだいなる

いよいよ結願のお寺です。大原野神社を経て勝持寺へ、勝持寺の正門から右手すぐにあります。このお寺は白鳳8年(679)年、持統天皇の勅願によって向日市寺戸に創建されました。中興の開山としては平清盛の弟の平教盛の子供である小川法印忠快や、いろいろな方が住職をされてきました。慈覚大師が唐から帰国して三部灌頂を修したのがこのお寺でした。

平安時代から鎌倉時代にかけては天台密教の秘法を行い穴太流や西山流を産み出した大寺院でしたが応仁の乱と信長の兵火によってことごとく廃塵となり、江戸時代に家康の加護を受けて再建されましたが、平安時代の面影はなくなってしまいました。
昭和48年にこの大原野の地に庫裡を再建し現在にいたっています。

このお堂の中に、本尊、如意輪観音とも呼ばれる観世音半跏像88cm。拝観をすると、お堂の中で丁寧な説明を受ける事ができました。
京都市西京区大原野南春日町1223-2 ☎075-331-3823
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参考資料 らくさい(京都洛西観音霊場案内)
京の隠れ里の観音様 (こころの散歩道を楽しむ会)
洛西三十三ヶ所 平幡良雄著
長い間「洛西観音巡礼」を訪れていただき、ありがとうございました。この巡礼は、室町時代に発祥したと言われていますが記録はなく不明だそうです。
江戸時代になって「西の岡三十三所」と呼ばれて女性たちが多く訪れて隆盛だったと伝えられています。四国や西国の札所は札所と札所の間の距離が遠く巡礼には日数がかかりすぎるため家を守る女性には行きにくかった。
そのため京都の西山の麓に札所をもうけて日帰りのできる巡礼を作られたのがはじまりだそうです。小さなお寺も有名なお寺もありますが、まだまだ自然が残ったいいところです。
このblogで巡礼された方々もきっと、ご利益がいただけると思います。
次回からは、京都「洛陽33所観音巡礼」を紹介していきたいと思います。ひきつづきblogで巡礼お願いします。